はじめての第九
【やる気モードMaxの2025年】 私は心理の勉強に夢中でした。そして、勉強以外でもいろんなことに挑戦したいと思っていました。
【出会い】 勉強の会場に向かう途中、玄関口のチラシ欄で見つけたのが、 「999人の第九 合唱団員募集」の広告でした。 わぁっと引き付けられたのは、私は日頃のいろんなストレスから気分転換に飢えていたためなのです。 学生時代に合唱部だったため、 ずっと、一生に一度はベートーヴェン様の第九を歌ってみたかったのでした。 ためらわず、中学からの親友のYを誘い、合唱団に入団。 6月から練習開始したのです。大体週に2回練習がありました。 私は、姑の介護と心理の勉強の合間をぬって出席していました。 親友のYも仕事帰りで時間がなく、練習には急いできていました。誘ったばかりにごめんね。
【集中が緩慢に】 すごくやる気だったのに忙しさで全部できるか?できないかも?の気持ちの間で揺れていました。 ドイツ語の難しい発音の壁があり、なかなか覚えられず不安でどうしようかと悩んでいました。 ただ、あこがれの第九です。そうそう辞められません。何とか、何とか続けていました。 そのうち合唱の指導者が、 「ここでベートーヴェンは涙を流していると思います」 「ベートーヴェンが一番言いたいことは、 すべての人間はbruder(ヴリューダ:兄弟)なんだと言っているようです」などと教えてくれたことで、 私は第九の中でベートーヴェンの人生観を強く感じたいと徐々に思うようになりました。
【続けたその先に】 そして、10月本番、kitaraでの札響と合唱団のコラボです。 マエストロの伴奏に合わせて楽団のハーモニー。 ソリストの歌声から合唱団へと移り変わっていく様は、 まさにベートーヴェンの激しい思いが詰まっているようでした。 第九はベートーヴェンの生涯にわたる人生、怒り、苦しみ、悲しみ、躍動感、愛、恋人、家族、 そして喜び。 まさに、ベートーベンの人生の集大成だったのです。 ドイツ語は????だったけれど、全てとの一体感を感じ、 意識が宇宙まで跳んで行ったような感覚を覚えました。
【辞めないでよかった】 演奏が終わった瞬間、 「ベートーヴェンすげぇ」と泣きそうになりました。 札響、マエストロ、ソリストみんなすげぇという感じでした。 (言葉が悪くごめんなさい)
この体験から、 誰もが悩みの渦中にいる時、もう限界・無理と嘆いている時、 よろこびはずっと遠くにあるように思われます。 それでも、前を向いていれば、freude(フロイデ:喜び)は、いつかその先に、 いろんな形で待っているのだと、私は信じています。
大丈夫、あなたは一人じゃない。